わたしの住んでいる地域は、ゴミ袋が有料なので、野菜くずなどの生ごみをなんとか減らせないかと思っていましたが、植木鉢に、生ごみを腐葉土を一緒に混ぜるだけで、たい肥を作ることができました。
1年ほど運用してきましたが、生ごみが発生したらすぐに土に混ぜることができるので、ゴミ回収日までキッチンのゴミ箱から漂う生ごみ臭が解消できるし、生ゴミを捨てる分だけゴミ袋が削減できるし、家庭菜園用の有機肥料が無料でできるし、いいことばかりでした。
コンポストなどの専用の容器や用材がなくても、ベランダや庭のちょっとしたスペースで簡単にできますので紹介します。
生ごみたい肥の作り方
①植木鉢に腐葉土または培養土を入れる
②野菜くずやたまごの殻を入れる
③水を適度にかける
④まぜる
⑤生ごみが表面に見えない程度に土をかぶせる
⑥放置
専用のコンポストや用材などがなくても、植木鉢とホームセンターで売っている腐葉土でOKです。
腐葉土でなくても、家庭菜園で使った土などでもOK。ただ、腐葉土のほうが生ごみの分解は早いです。
わたしは、最初に5リットル入りの腐葉土を購入しました。
生ごみたい肥が出来上がると、腐葉土を追加購入しなくても生ごみたい肥で生ごみを処理させれるようになるため、腐葉土は最初に購入した5Lのみで1年間運用してきました。今後も購入する必要はなさそうです。
5L入り500円程度の腐葉土をホームセンターで購入しました。
↓こんなかんじのものでした
容器は、植木鉢が最適のようです。バケツを使っていたときもあるのですが、水の調整が難しく、ハエが群がってきました。。
底から水がぬけて、適度に空気が出入りできるような容器がよいと思います。
わたしは、100均の8号鉢を2つ設置しています。
鉢に土を入れた状態です。
土は、腐葉土を使うと、早く分解されるようで、生ごみが土になる速度が早いです。
わたしは、ベランダで家庭菜園をしているので、古い土と腐葉土を混ぜて、土を再生させてみています。
土がカラカラに乾いている場合は、水を少しまぜておきます。
土の水分は、土をさわったときに手にまとわりつく程度で。
野菜くず・果物の皮・卵の殻などを投入します。
野菜くずなどは乾燥させてから入れたほうがいいらしいのですが、気にせず入れています。
細かく切ったほうが早くたい肥化するらしいのですが、バナナなんかはすぐさま土と化すので、そのままポイして全然オッケーです。バナナの皮を投入するのが一番楽しいです。いい土になる気がする。
卵の殻の内側のぬめぬめは水洗いしておいたほうがよいです。ハエが寄ってきます。
あと、卵の殻は分解されにくいので、砕きましょう。
手で握り潰してめしゃめしゃと砕く感触は非常に楽しいです。
たまねぎの皮は分解がかなり遅いです。入れてもいいとは思いますが、しつこく残り続けるので、最近入れていません。
魚や肉などの動物性の生ごみは、入れないようにしています。入れてもいいのですが、ハエが寄ってくるらしいので。。
骨も分解されにくいので、入れていません。
まぜまぜします。
生ごみに土をまとわりつかせて、微生物たちにごはんですよとお伝えします。
土をまぜたあとに、生ごみが表面に露出しない程度に土もしくは腐葉土をかぶせます。
土の渇き具合をチェックして、水をかけておきましょう。
野菜などを乾燥させずに入れる場合は、野菜の水分で土がしめるので、あまり水をかけすぎる必要はないと思います。
土は、手でつかんだら、手にちょっとまとわりつく感じが最適だそうです。
森の土とか、腐葉土の湿った感じというか。
べたべたにしすぎるとハエが寄ってきます。
わたしは、日当たりと風とおしのよいところに放置しています。
温度が高いほうが微生物が活性化して分解が早くなるんだとか。
風がなさすぎると、ハエが寄ってきます。
フタもせずに雨ざらしにしています。
雨のおかげなのか日当たりのおかげか不明ですが、順調に分解されているようです。
わりとザツな扱いをしていても大丈夫ということです。
鉢がいっぱいになったら、数週間放置して、生ごみが消滅したらたい肥が完成です。
放置中もたまに混ぜたほうがいいのかもしれませんが、混ぜなくてもできあがりました。
夏の方が、たい肥化は圧倒的に早いです。2週間もあれば完全に生ごみが消滅します。
冬は全然進捗がよくないのですが、少しずつたい肥化はされていきます。
米ぬかを入れると、微生物たちが元気になってたい肥化が早くなるそうです。
わたしの近所では米ぬかが超大量にしか売ってなく、無人精米機とかからも入手できそうになく、微生物たちのごはんは生ごみのみとなっておりますが、たい肥化はできております。
たい肥は、森のようなにおいがします。
水が多すぎたりしてたい肥化というよりは腐敗が進んでしまうと、つーんとした腐敗臭がします。
腐敗してしまうと、もれなくハエが寄ってきます。が、ハエの子ども(うじむし)はたい肥化の促進をしてくれるらしく、有益な虫らしいです。ただ有益とはいえちょっとアレなので、腐敗させないように水の加減には注意しています。
生ごみたい肥の用途
生ごみが全部消滅したら、たい肥が出来上がりです。
わたしは、ベランダ菜園の土として利用しています。
たい肥を放置しつづけると、生ごみとして入れた種から発芽するものがおります。
こちらです。
ひょろ~としたのが、アボガドの種から出てきた芽(もはや木)、アボガドの足元の小さい葉は、シークワーサーの種から出てきた芽です。
ぐんぐん育ってきたので、このまま放置して育成してみることにしました。
市販の培養土よりも、生ごみたい肥の土のほうが育ちが早いような気がしています。
生ごみたい肥は、栄養満点なのでしょう。
生ごみたい肥のよいところ
- 生ごみが発生したらすぐに土に混ぜることでゴミ回収日までキッチンのゴミ箱から漂う生ごみ臭が解消できる
- 生ゴミを捨てる分だけゴミ袋が削減できる
- 家庭菜園用の有機肥料が無料でできる
- 家庭菜園で出た古い土の再生材にできる
- 運用がカンタン
- 地球に優しい
いいところずくめでした。
動物性の生ごみがまだ処理できていませんが、いい方法がないか模索中です。
野菜くずができたら、ゴミではなく、栄養だ!と思うようになったのがとても良いことでした。
しまいには、生ごみから真っ黒いたい肥が出来上がるのが面白くて、バナナを積極的に食べるようになってしまいました。
カンタンに運用できることは、継続のカナメですので、難しいことはせずに、どんどん生ごみを放りこんでいきましょう。
ハエの発生だけには注意しつつ、ザツな扱いでOKです。
エコな活動をしている気にもなって気分上々になること間違いなしです。
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