新卒時の就職先をIT業界にしたきっかけ体験談

私は新卒採用でソフトウェア開発会社に就職してプログラマーを経験したのち、これまでの十数年をシステムエンジニアとして過ごしてきました。

こちらの記事では、就職先をIT業界に決めたきっかけを体験談としてまとめてみましたので、これから就職活動をされる方や転職を考えている方の参考になればよいなと思います。

きっかけは学生時代のITを利用した成功体験

大学のレポート作成などで膨大なデータを解析する必要があったのですが、手作業では時間がかかりすぎて困っていました。

どうしたものかと調べていたところで、エクセルのマクロというものが存在することを知り、使ってみると世界が一変。

手作業であんなに時間がかかっていた集計作業が、一瞬でしかもミスなく…

なんと素晴らしいのか!

…と感動したものです。

プログラミングが自在にできれば、時間も節約できるし、くだらない作業~めんどくさい~と感じるストレスもなくなることを知り、プログラミングに興味をもつきっかけになりました。

話とは関係ないですが、沖縄の海。

また、学生時代には、パソコンを設置することで人が集まる場所を作ることができた、という経験もありました。

卒論を書く学生が使う目的で学科が確保していた部屋があったのですが、パソコンが1台も設置されておらず、誰にも使われていませんでした。(机と椅子しかなかった。憩いの場所という雰囲気でもなく。)

卒論を書く場所なのにパソコンがないなんて。。ということで、他の研究室のおさがりパソコンの設置を、学科の先生方へ提案&説得しに回って、実際自分で(ひとりで。泣)設置をしたのでした。

すると、卒論を書く学年のみならず、学生たちが集まる大好評部屋に変身させることができたのでした。
先生方からは煙たがられましたが、カワイイ後輩たちから感謝されたのがとってもうれしかったのでした。

設置作業自体も、実は、まったく苦にならず、むしろ楽ししくて仕方がありませんでした。
学生が集まってくれることを想像しながらウキウキ作業していました。

このとき、パソコン台数分のIPを大学から払い出してもらったり、パソコン初期化、セキュリティ対策、パソコン本体以外の周辺機器やケーブルがどんなものが必要かなどを調べながら環境を作っていく中で、プログラミング以外のIT全般の知識がついていき、さらに興味も深まったのでした。

今振り返ると、お金もらってするような仕事をしていたなと思います。。

学生時代はプライスレス!!

こういった「IT」に関わる成功体験的な記憶が強くあり、「IT」は色々な方法で人の課題解決ができることに魅力を感じていたため、就職先をIT業界にすることを決心したのでした。

会社選びは技術を身につけられるかどうか

実際にどの会社に入ってどのような仕事をしたいのか悩みました。

IT業界の業界事情を調べていると、大手SIerに入ると給与面はいいものの、プログラミングスキルを覚えずにゼネコン的な仕事(協力会社をたばねて仕事を依頼する立場)ばかりになってつまらなくなってしまう人もいるとのことでした。(SIerへのバッシングもひどかった。。)

かといって、プログラムを作成する側の会社はだいたい規模が小さく、給与が期待できずしかも残業し放題のブラック労働を強いられるという話もありました。

総合職で雇われると、なんでもやらされるとか。。

入社して配属先とか決まらないとわからないのでは…と思いました。

ダイビングをしたわけではない。きれいな水槽です。

ただ、当時の私は、自分でプログラミングやシステム開発を経験しながら技術を身につけたかったので、大きすぎる会社では開発スキルは身につかないのではと、よくわかっていないなりに不安を持っていました。

これは、今思うと考え方としては正解だったように思います。十数年この業界にいますが、会社にもよりますが、大手SIerは協力会社をマネジメントする能力はつきますが、技術系のエキスパートになれる社員はごく一部のように思います。

最終的に、システムの開発を確実に自社で行っている会社を選び、数社の選考にエントリーしました。

ちなみに、私は新卒時点でプログラミング経験はエクセルマクロだけで、会社に教育してもらうことが大前提だったので、教育制度があることも必須条件でした。笑

入社の決定打は人

何社か入社面接をした中で、最も面接の方や受付の方たちの雰囲気があたたかく印象の良かった会社に入社することができました。

入社後も今も思うのですが、他社と比べても社員の人の良さがダントツの会社だったと思いました。

表現が難しいのですが、スレていない・邪悪じゃない人ばかりだったというか。
派遣SEとして来ていた方が、ソフトウェア開発会社にしてはいい人が多すぎる、言っておりました。(言い方…笑)

仕事を進める上で人間関係は尋常ではないくらい重要要素であり、かつ絶対不可避ですので、入社面接ではこちらからあちらの人間性・雰囲気・邪悪なヤツじゃないかをよくよく観察するのが大事なのだと・・・この会社に入ってしばらくしてから思ったものでした。

実際に面接で見極めるのは難しいとは思いますが、良い人が集まっている会社は、社員それぞれがなんとなくキラキラ…とまでは言わないまでも、目が生きてるし、面接では自分の言葉で「お話し」をしてくれている、という感じでした。ご参考まで。

おわりに

今現在もIT業界に入ったことは後悔はしていません。

IT業界に限ったことではないと思いますが、人の課題を解決できる場面に立ち会えると、この仕事をやっていてよかったなぁと思います。

(残業が多すぎるなどの不満や理不尽を感じて辞めたくなるときは何度もありますが…)

自分の体験の中で、素晴らしいと思ったことや、関わったことで苦にならず楽しみながら遂行できたようなことというのは、おそらく天職になる可能性があると思います。

就職先を決めたきっかけというのは、その後の自分の仕事に対する軸となる、信念やプロ意識にもつながっていますので、仕事で疲れたときにはたまに思いかえしつつ、初心を忘れないように心がけたいものです。

初心忘るべからず
スポンサーリンク
スポンサーリンク
仕事
沖縄セミリタイアへの道

コメント